定温倉庫で保管されているお米

昨年度米 出荷再開しました

日々暑い日が続いております。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

東北各地の現在の状況はマスコミ等でご承知の方も多いかと思います。
わたしどもも、ここ数週間でようやく少し落ち着いてまいりました。
たくさんのお問い合わせ、お見舞いのメッセージをいただき本当にありがとうございました。なかなか個別に御礼することができず、大変失礼しました。ここに改めまして御礼申し上げます。

豊田農園では、最初の地震で建物や古い倉の壁の一部がくずれる被害を受けました。その後の津波も田んぼ寸前の川岸で止まり、田畑にも被害はありませんでしたが、今も少し道を海岸側に歩きますと壮絶な風景が眼前に広がっています。そして、その後発生しました福島第1原子力発電所の事故による放射性物質の飛散が、みなさまもご承知のように現在大きな問題として残っております。

これらの飛散状況は各地の詳細な測定によって、最近ようやく詳細に分かるようになってまいりました。同じ南相馬市でも計画的避難区域にかかる地域もありますので、たくさんの方からご心配いただいておりましたが、わたしどもの地域は現在高い場所でも0.3μシーベルト/時 以下といった、千葉県の柏市から東京都東部と同程度の数値で、表面土の除去を行えば作付けに関しても問題ないレベルとされています。ただ、本年度は南相馬全域でお米の作付けは止められており、わたしどももそれに従っておりますので23年度産のお米の収量はゼロとなります。

昨年度のお米を保存しております冷温倉庫には被害もなく、精米設備を含めました屋内にあります施設は放射性物質の進入も数値的にクリアーなことが確認できたうえ、物流インフラも通常レベルまで回復しましたので、このたび昨年22年に収穫いたしましたJAS米及び特別栽培米の出荷を再開することと致しました。

出荷致しますお米は、HP記事にありますように、昨年10月に収穫・乾燥後に封印して、そのまま低温倉庫に保管されていたものです。精米の際に低温倉庫から出して開封し、出荷用の小分け袋に詰め替えますが、これらの作業の過程で放射性物質が混入することはほとんどゼロです。JAS基準で管理を行っていたことが、こんなところでも役に立つこととなりました。

あくまで安全を確保しての出荷開始ではありますが、それでも放射性物質等の付着について不安な方のご購入に関しましては、お勧めするものではありません。また、在庫がなくなり次第終了させていただきます。

今後とも、豊田農園をどうぞよろしくお願い致します。

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