お米づくりへのこだわり

完全自然派宣言

こんなお米づくりを実践中です

  • 栽培には安全性に疑問のある製品、畜産堆肥等は使用しません。
  • 環境に配慮し、できる限り安全で環境負荷が小さい資材を使用、また、栽培時に生じる副産物を積極的に活用する栽培を目指します。
  • 微生物や動植物などの自然の力を最適・有効に利用することで、稲の持つ本来の力を引き出して、栄養価が高く、命をちゃんと支えられるお米をつくります。
  • 収量にとらわれず、稲が光をいっぱい浴びながら伸び伸びと育つことを優先します。
たわわに実った稲穂
9月中頃。刈り入れ約3週間前の稲穂。

自然の力を最大限に利用

よいお米づくりで大切なのは、稲自体のもつ生命力をしっかりと引き出すこと。抵抗力が強く元気に育つ稲の基礎作りとして、種もみを播く量を一般的な量の半分程度におさえ、1本1本の根や葉をしっかり成長させて田植えまでに苗を通常より大きく育てます。田植えの際も通常の植え付けと比較して、単位面積あたりの株数は約半分、さらに1株あたりの稲の本数は2〜3本にしています(慣行栽培は5〜10本)。

よく肥えた土には、稲の成長を助ける微生物が多く住んでいます。古くから伝わる農法には、そういった自然の摂理や循環システムをうまく生かす術が多く見受けられます。近年の環境保護や有機農法に関する科学的な研究報告と比較すれば、それらは驚くほど多くの点で合致していることがお分かりいただけるはずです。豊田農園では、最新の研究と古くからあるお米づくりの手法の良い部分をとり入れながら栽培を続けています。

田んぼに集まってきた鷺たち
田んぼに集まってきた鷺たち

居心地の良い田んぼで、光と栄養をたっぷりと使って伸び伸びと健康に育ったワイルドささえ感じられるコシヒカリは、葉の緑が濃くて根は地下150cmぐらいまで張ることも。獲れたお米には、人間の身体に必要な栄養素がより多く含まれ、1粒がしっかりして粘りもあるので、いわゆる食味値も当然ながら高くなります。

豊田農園の稲の株
田植え後約2か月 豊田農園の稲株
近隣の田の稲の株
上の写真と同じ時期・条件の近隣慣行栽培
稲穂の比較写真

同地域、同条件での刈り入れ3週間前の穂の比較
慣行栽培(左)と豊田農園(右)

環境に優しい栽培を取り入れる理由

農作業の効率化を図るために次々と開発され、そのたび人体には無害で安全といわれた農薬や除草剤。我が国では残念ながら、それらを長年に渡って使用したために生態系が破壊され、多くの生物が姿を消し、土壌菌の減少やプランクトンの激減による水質の悪化、さらに耐性菌の発生を誘発。結果的に作物の収量減少につながるという、まさに悪循環が各地で起きています。また残留剤の蓄積が人体に影響を与えているとした研究報告も数限りなく見られます。

現状を乗り切るためにその場の都合だけで楽な選択をすると、必ず自らの将来に影を落とすことになるという事実は、全てのものごとに共通する教訓であると私どもは受け取っております。

農業の敵は虫や病気と考えられがちですが、収量を無理に上げずに良い土でしっかり育てると、抵抗力が強く、病気や気候変動にもしっかりと対応する作物が育ちます。結局農薬の必要性もどんどん少なくなるのです。