自然の中でのびのび育てた特別栽培米を産直でお届けしています。
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栽培の現場

豊田農園での1年間の主な農作業

苗を作る
田植え
除草と管理
刈り入れ
保管と出荷
肥料と土作り
苗を作る

苗を作る

しっかりした籾から生命力の強い苗をつくることが、よいお米づくりの絶対条件です。

種籾の準備

籾に付いている不要な部分や小さな籾などを取り除きます。有機栽培の成育の良い稲からとった籾ですが、それを比重1.17の塩水に入れることで、よく詰まった重い籾だけを選別し、種籾として使用します。

稲の病気の原因菌などを取り除くために、60度のお湯に10分程度漬ける方法で消毒を行います。手順さえ誤らなければ化学薬剤以上の効果があります。

その後15日間水に浸すことで、種籾は目を覚まして発芽可能な状態になります。

種もみの準備
籾蒔き

籾蒔きと育苗

培土をつくり、調整した肥料を仕込んだ育苗箱を準備します。

そこに播種機を使って40〜60gの籾を蒔き4週間ほど育てます。籾を薄蒔きにすることで、田植後の雑草防除のための深水管理に堪えられる、生命力の強い4〜5葉苗になるまで育てることができます。

万が一の長期低温や寒の戻りに対応できるよう、ハウスの下でプール育苗を行っています。

育苗プール
田植え

田植え

春先から準備した田んぼに、稲がしっかり根を張って育つよう、気持ちを込めて植えていきます。

代かき

代かき

田んぼに水を引きこみ土と水を攪拌するために1回目の代かきを行います。その後、約5cmの水を張って放置し、雑草が出始めたら2回目の代かきを行います。全体が水と空気を含んでよく混ざり、雑草のほとんどは肥料となります。

均一に稲の好む土の軟らかさにすることで、育ちにムラがなくなり、より良好な発育と収穫が期待出来ます。地味ですが重要な作業です。

苗と苗の植えつけ

植えつけ

2回目の代かき直後(例年5月20日頃)に田んぼへの植えつけを行います。
主に田植え機を使いますが、まっすぐに、そして田んぼの面積に対して最適な苗の数を均一に植える必要があるので、予想以上にデリケートな作業です。
機械が入れない場所は、すべて手作業で植えていきます。

一般的に慣行栽培では1株5〜10本にまとめたものを、1坪あたり70〜80株植えつけますが、豊田農園では苗の1本ずつがのびのびと力強く育つように1株を2本とし、1坪あたり40株を植えつけています。

除草と管理

除草と管理

稲の状態をよく観察し、のびのび育つようにサポートする。それが水田管理の基本です。

除草作業

田植後しばらくして機械除草を行います。 土の表面をかき混ぜることで、発芽しかけた雑草が成長していくのを抑えます。

6月に入ったころに合鴨を田んぼに放します。合鴨は生えてきた雑草の芽をはじめ、稲に付いた虫等を食べて くれます。また、足で土をかき回すことで雑草の成長を防ぎ、空気も入るので土が元気になります。おおよそ10アール10羽の割合で活躍してもらっています。この、環境に優しい栽培の象徴ともなっている合鴨農法。効果的なのですが、天敵を防ぐ設備の運用や合鴨の体調管理などを、しっかり行なわなければなりません。

それでも雑草はあちこちからどんどん生えてきます。目視できる程度のものが増えてきた時期に手で 草を取っていきます。ここは根気と体力勝負です。

除草作業と放鳥
草取り

成長を見守る

稲の葉の色や丈の様子を継続して調べ、また気候の変化によって田んぼへの水の流れをコントロールしながら水温を調整します。合わせて、手での除草作業も引き続き行います。稲にストレスを与えず、稲自信のペースで成長させる私どもの栽培方法は、微妙な変化を見逃さないようにする必要があるため、日々管理を怠れません。

合鴨も2か月たつと、ずいぶん大きくなります。出てきた大切な稲穂を食べてしまうので、彼らの活躍は遅くとも7月下旬までです。

同じころに田んぼから水を抜き、中干しを行います。しばらくして穂が出始めたら再び水を張り、それから2週間程度は水をきらさないようにします。ヒエが勢いを増すのもこの時期ですので見つけたら根気よく手で抜いていきます。

刈り入れ

刈り入れ作業

1年の思いが結実する10月。土と水と太陽の恵みがぎっしり詰まったお米になります。

コンバインでの刈り取り

刈り取り

その年の気候により違いますが、10月上旬から中旬が刈り取り時期となります。お米の味の決め手となりますので、刈り取り作業日の見極めはとても重要。長年の実績がモノをいいます。

田んぼの稲の状態から優先順位を決め、コンバイン等を使ってなるべく短期間で作業を終えるようにします。時間がかかるとお米の質のばらつきが大きくなってしまうからです。コンバインを入れることが難しい場所は、当然ですが手作業で刈り取っていくことになります。

刈り入れ後の田んぼ
籾の乾燥

乾燥

脱穀した生籾を乾燥機にかけていきます。

刈り取ったばかりのお米には水分が23%ほどあるので、これを15.5%まで落とすことで休眠状態にします。乾燥はおいしさを一定に保ったまま長期間保存するために欠かせない大切な行程です。豊田農園では籾を若干寝かしてから2台の大型乾燥機を使ってムラなく空気を送りこむことで、お米に負担をかけないように配慮しつつ乾燥させています。

ある程度まで乾燥が進んで目標の水分量に近づいたら、あとは機械任せにせず、抜き取りでこまめに水分量の測定を繰り返しながら風を送り、理想の水分値に追い込んでいきます。その後、低温倉庫に保管します。

保管と出荷

お米の保管と出荷

安全なお米だからこそ、より安心をお届けするための努力を続けています。

保存管理

お米は植物の種ですから、当然収穫後も生き続けています。したがって保管方法によってはどんどん劣化が進んでしまいます。

豊田農園では刈入れ乾燥後30キロごとに袋分けし、発送までのあいだは、すべて低温貯蔵庫にてお米の冬眠に適した「温度15度、湿度70%」で安定保存していますので、翌年の夏までほとんど品質は変わりません。

また、保管米の中から抜き取りで、研究団体等に食味値の測定を依頼、食品分析センターで農薬含有米混入の有無も調べていただきます。

保管倉庫
色彩選別と目視

品質チェックと出荷

白米の場合、ご注文をいただいてから精米しています。使用する精米機は米粒に圧力がかからない方式ですので熱がほとんど発生せず、お米の風味や栄養価を損いにくいうえ、見た目も光沢のある良好なものとなっています。

出荷時には粒が小さいお米を機械選別した後、稲麹菌の付着などにより色のついたお米、また小石やガラス・もみ殻などが混在していないかをチェックするために色彩選別機などを使用。粒がそろって、より安心なお米をお届けすることができます。選別から外れたお米は、合鴨の餌や田んぼへの肥料として余さずに大活躍します。

機械選別
肥料と土作り

肥料と土づくり

土をいかにつくるかは、農業の醍醐味であり、作物に気持ちを伝える手段です。

牡蠣殻の粉末散布

よい土づくりは基本の基本

豊田農園では化学系の肥料は一切使いません。以下のような自然界に存在するものを調達して肥料にしています。また、土を健全化するために撒くものもあります。微生物が有機物を分解して得られる土中の栄養素を使い、稲などの植物が自分で体力をつけて成長するという本来の姿が、一番重要と考えているからです。

田んぼに使用する主なもの

  • 主に米ぬか、おから、くず米などの有機物を納豆菌で発酵熟成させたぼかしをつくり、10アールあたり120kg散布。
  • くず大豆を10アールあたり70kg散布
  • グアノを10アールあたり40kg散布
  • 刈取り時にコンバインから出た粉砕ワラをまんべんなく散布
  • 刈取り後にカキの貝殻の粉末を10アールあたり120kg散布

安全+環境に優しい

土づくりのために使用する資材は、安全であることはもちろん、環境負荷が少ないことを優先に選択し使用しています。有機物でも、その由来物の安全性に疑問のあるものや、周辺地域の迷惑になるようなもの、付加価値米を狙った高級食材などは使用しません。また、いくら安全でも肥料をつくり出すために大量のエネルギーを消費したり、多くの副次物が発生していては本末転倒になってしまいますので、そういったものもほとんど使用しません。

この実践のために豊田農園では、周辺地域の食品生産者様等と協力し、農業的に価値のある残材等を有効利用するプログラムを組むと共に、農園内で稲の栽培やお米の販売までに発生した有機廃棄物も、残さず利用しています。

肥料の材料